予防接種・感染症診療

感染症科の紹介

 
 私たちの周りは、多くの細菌、真菌(カビ)、ウイルスなどの微生物がいます。感染症と聞くと、伝染しそうとか、なんだか怖い、というイメージがあるかもしれませんが、実は細菌やカビの中には、人にとって役に立つ菌もたくさんいます。いわゆる腸の善玉菌と言われる乳酸菌や、大豆を発酵させて納豆を作る菌(Bacillus subtilisと言います)など、身近なところで菌は働いています。
 子どもたちは、保育園や幼稚園などの集団生活を始めると、よく熱が出たり、咳や鼻水がでます。風邪のウイルスをお友達からもらってしまうからです。多くの場合は、お家で安静にしていれば治りますが、まれに重症になってしまい入院が必要になることがあります。また、様々な病気をお持ちで、病原体と戦う力(免疫力)が弱いお子さんは、重症な感染症を起こしてしまう確率が高くなってしまいます。
当院のアレルギー・感染免疫・呼吸器科は、小児の感染症に関して専門的な診療を行っています。当科の行っている診療をご紹介します。
 
・重症感染症やまれな感染症の診療
 日本では感染症で命を落とす子供の数は減っていますが、いまだに感染症は子供の健康をおびやかす病気です。特に重症な感染症の子どもたちの治療には多くの科の先生と協力することが必要です。また、抗生物質など病原体に効果がある薬を適切に選ばなければいけません。
病気と戦う力が弱い(免疫力が弱い)病気をお持ちのお子様の感染症は、免疫力が正常な人には悪さをしない菌や、まれな菌が原因であることがあります。
 適切に診断し治療ができる専門家として診療にあたります。
 
・耐性菌を増やさない・拡げない
 近年、抗菌薬が効かない「耐性菌(たいせいきん)」が増えていることが世界的に問題になっています。抗菌薬は感染症の治療に必要な薬ですが、使えば使うほど、耐性菌が増加することが知られています。耐性菌が感染症を引き起こすと、有効な抗菌薬が少ないため、治療がとても難しくなります。
 耐性菌を増やさないためには、ウイルスなどが起こす風邪には抗菌薬を使わない、必要以上に長期間抗菌薬を使わないなど、病院全体で努力することが大切です。当科は、患者様に適切に抗菌薬が使用されるように、主治医の先生のお手伝いをしています。
 病院を感染症が起こりにくい環境になるよう、感染管理室と協力しております。職員の手指衛生(アルコール消毒や手洗い)を徹底したり、冬季にインフルエンザが流行しないように対策を立てています。
 
・地域で予防接種ができない方の予防接種
 様々な理由でお住まいの地域で予防接種が打てない方の予防接種に関する相談をさせていただきます。
 
・海外渡航前後の予防接種や健康相談
 当院は群馬県の予防接種センターになっており、海外旅行前に必要な予防接種を行うことが可能です。また、当院で接種できないワクチンに関しては適切な医療機関を紹介します。ワクチン接種の英文証明や英文健康診断書を発行することも可能です。
 海外旅行から帰国された後に熱が出たり、様々な症状が出た患者様も診察可能です。
 
 
医療機関の先生へ
・感染症(疑いでも大丈夫です)でお困りの患者様や原因不明の発熱でお困りの患者様がいらっしゃいましたら、感染症外来(毎週火曜日午後 清水彰彦 担当)の予約をお取り下さい。受診の際に、紹介状を持参していただくようお願いします。お急ぎの場合には、アレルギー・感染免疫科 清水または他の医師にご連絡下さい。対応させていただきます。